In other words, I love you

長谷川 雄治
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noteの方で始めた「SEO・マーケティング 入門 2026」、第二弾。
「今すぐ行動したい人」の手前にいる「知りたい人」にどう向き合えば良いのか。
指名検索というあり得そうなシナリオと組み合わせて、解説してみました。

先週、noteの方で『In other words, hold my heart』と『Fly Me to the Moon』にちなんだタイトルをつけつつ、「SEO・マーケティング 入門 2026」の記事を公開しました。
https://note.com/bbns/n/n8471a0a68b10

オウンドメディアでも引き続き、「SEO・マーケティング 入門 2026」をお届けします。

前回は、「今すぐ行動したい人」にフォーカスを当て、対してどう向き合うか、まずは不安を解消せよというテーマでお届けしました。

今回は、「知りたい人」にどう答えるかがテーマです。

アナタに興味を持ってくれた人に対して、具体的にどう向き合えば良いのか。
行動の不安を解消できたら、次は何を考えれば良いのか。

ポイントは、タイトルにもある通り「I love you」。
興味を持ってくれた相手に対し、いかにアピールするかです。

今回は、その辺りを解説してみましょう。

目次

何故、切り分けるのか

この記事から読み始めた人や、一般的なSEO・マーケティングをご存知の方は、「今すぐ行動したい人」も「知りたい人」に含まれるのではないかと思われるかも知れません。
わざわざ分けなくても良いのでは、と。

しかし実は、「混ぜるな危険」の重要ポイントです。
「知りたい人」ーー知的好奇心を満たしたり、比較検討のための情報収集をしている人は、やがて「今すぐ行動したい人」に変化するかも知れません。
しかし、「今すぐ行動したい人」にとっては、行動前の不安を解消する情報以外は、全てノイズです。

行動する理由を補強する情報なら喜ばれますが、そうでなければ「余計なお世話」。むしろ、行動を阻害してしまいます。

つまり、「知りたい人」と「今すぐ行動したい人」の検索行動は似ていたとしても、必要とする情報は全く異なります。

ここを切り分けず、両方に同じ対応をしてしまうと、どちらのニーズにも答えられず、中途半端な結果に終わってしまいます。

今検索してきた人は、「今すぐ行動したい」のか。
それとも「知りたい」のか。

どちらに該当するのか、見極めること。
そこが重要なポイントです。

計画的なSEOは、「知りたい」から

一般的なSEOが「今すぐ行動したい人」ではなく、その手前にいる「知りたい人」から始まるのには理由があります。

「今すぐ行動したい人」の検索クエリは予測が難しく、単発でニッチになりがちです。
検索ボリュームを見込めないため、事前に入念な準備をしたところで、リターンは限定的。
いわば、ハイリスク・ローリターンなため、「備える」にしても限界があります。

もちろん、内部SEOは十全に整えておき、「万が一、検索に引っかかってくれたらいいな」とほのかな期待を寄せるのは現実的です。
ただし、検索需要があれば成果は出るけど、需要がなければ成果は出ない。
良くも悪くも、「運」任せになってしまうのが、この段階です。

ある程度はキーワードを想定し、狙ったキーワードやビッグキーワードでも上位表示されていることをサーチコンソールなどで確認したり、検索流入の発生をGoogleアナリティクス等で確認できていれば、「今すぐ行動したい人」対策としては十分でしょう。

一方、「知りたい人」には、計画的な情報設計やSEOを行う余地があります。
特に、企業名やサービス名、商品名などで指名検索してくれる人は、数は少ないかも知れませんが、必ず一定数生まれます。

積極的に「知りたい」と思ってくれた相手に対して、抜かりなく準備しておく。
それが、計画的なSEOの出発点です。

まずは、指名検索に応える

一般的なカスタマージャーニーとして、名刺交換をした後、少しでも興味を持ってくれた相手は、名刺に記載された社名やURL、QRコードなどから、サイトへ訪問してくれる可能性が高いでしょう。

対面でなくても同様です。ビデオ通話後にURLを送付すれば、サイトを見てくれるでしょうし、SNSプロフィールに「連絡先」として貼られたURLから辿り着いてくれる人もいます。

友人・知人から紹介され、シェアされたリンクをクリックしたり、目や耳にした名前で検索し、訪問してくれる場合もあります。

いずれにせよ、まずは「サイトへ迷わず到達できる」状態を整えること。

会社名やブランド名、サービス名で検索しても、公式サイトや公式SNSが上位表示されないようでは、話が始まりません。

指名検索で確実にヒットさせたいなら、そのフレーズを必ず「テキストとして」ページに埋め込んでおくこと。画像内の文字や、アウトライン化したSVGとして表現したり、h1に含めず、mainタグの外に置くといった対応をしてしまうと、検索精度を著しく下げてしまいます。

titleタグを整備し、alt属性を正しく入れ、スクリーンリーダー向けの不可視テキストを添えておくだけでも、検索エンジンからの評価は変わります。

ドメインエイジの関係で、独自ドメインのサイトがSNSより下に並ぶことはありますが、それでも「指名検索で上位に出てこない」状態では、最初の対策がそもそも機能していないと言えるでしょう。

また、「もしかして」が出るようなフレーズや、半角スペースを含む名称、一般名詞すぎる言葉での検索勝負は基本的に不利です。
新しいブランド名やサービス名をつけるときは、決める前に一度検索してみることをオススメします。

半角スペースを含む名称でも、ダブルクォーテーションを使った「完全一致検索」なら上位表示できるかも知れません。
しかし、ユーザー全員がそんな一手間をかけてくれるとは限りません。
「最もラフな検索」を想定し、それでも指名検索に応えられる状態を整えておきましょう。

動きたいも、知りたいも両立させる

指名検索に応えられるようになったら、今度は「今すぐ行動したい人」向けの情報と、「知りたい人」向けの情報を、的確に切り分けて両立させましょう。

よっぽど高度な技術を用いない限り、「今すぐ行動したい人」も指名検索をしてきた人も、最初に閲覧するページは基本的に同じトップページです。

だからこそ、「すぐに動きたい人が求める情報」と、「じっくり知りたい人が求める情報」を見極め、どちらの期待にも応えられるように整理する必要があります。

例えば飲食店であれば、シズル感あふれるビジュアルや独自のコンセプトでしっかり魅せたいかも知れませんが、「今すぐ動きたい人」にとって優先度が高いのはそれよりも、最低限の店舗情報と予約手段、アクセスといった基本情報です。

一方、お店のこだわりやコンセプト、店主の挨拶といった要素は、抜粋と全文とに分け、全文は「知りたい人」向けにトップページから辿りやすい別ページへ分離しておくと良いでしょう。
グランドメニューや料金表、お店の詳細な情報も同様です。

そうやって「早く動きたい人」と「じっくり読みたい人」を分けて設計すれば、同じトップページからスタートしたとしても、両方のニーズに応えられます。

その情報は「動きたい」に対する情報か、それとも「知りたい」に応えるモノなのか。
じっくり吟味して、適切に整理しましょう。

興味を示している間に、打て

指名検索をしてくれているということは、多少なりとも興味を示してくれているということです。
そして、一回はサイトへ訪れてくれる可能性が高いという点も、非常に重要なポイントです。

たとえ、一度きりだったとしても、その一回を最大限に活かすべく、入念な準備をしておいても損はありません。

「鉄は熱いうちに打て」と言われるように、「知りたい」と思って訪れた瞬間こそが、「知って欲しいこと」を伝えられる最大の好機です。
この機会を逃せば、次がいつになるのかは分かりません。

この一回で「もっと知りたい」や「覚えておこう」と思ってもらう。
それを目指すなら、過度な自慢や売り込みは禁物です。

相手が本当に「知りたい」のは何か。
どんな情報があれば、次のステップへ進もうと思ってもらえるのか。
興味を持った理由や優先順位、まだ行動しない理由など、インサイトを正確に見極めることが重要です。

そのインサイトに沿ったページやコンテンツを揃えておけば、たった一度の接触が、一目惚れから永遠の愛へと発展するかも知れません。
一度きりのチャンスを最大限に活かして、 “I love you”を目指しましょう。

気になる存在になれ

恋をすれば、誰もが相手のことを深く知りたくなるでしょう。
相手が目の前にいなくても、「今、どうしているのか」と気にかけてしまうはず。
大切な存在になりたいからこそ知りたいし、追いかけたくなる。

SEOでも、マーケティングでも同様です。

「いつかアプローチしたい存在」としてリストに加わること。
できればそのリストの中でも、特別な存在として位置付けてもらうこと。

最初の接触で相手にとって「気になる存在」になれれば、それだけで値千金。
複数の選択肢が横一線に並ぶ比較検討において、少しでも先んじられれば、後の意思決定に大きく影響します。

相手の興味を引き、もっと近付いてもらいたいなら、自ら情報を開示して「知ってもらいたい」ことを用意すること。そして、「いつかアプローチしたい」を阻害しないよう、CTAや連絡手段も自分から示しておくこと。

「知ってからどうして欲しいか」、次の行動を指示し忘れていたり、動線の設計が漏れているケースも多々あります。
電話をして欲しいなら電話番号、メールが欲しいならメールアドレスやメールフォーム、直接来て欲しいなら所在地や地図、営業時間を載せましょう。SNSだけでもフォローして欲しいなら、SNSへのリンクもお忘れなく。

わざわざ問い合わせなくても、向こうから自然と近付きたくなる自己開示、追いかけ続けたくなる仕掛けが肝心です。

つまり、「SEO・マーケティング 入門 2026」2つ目のポイントは、『In other words, I love you』。
相手に愛させること。相手の興味関心を引き続けること。
どうやれば、”I love you”になるかを考えてみましょう。

指名検索 × 自己開示

指名検索に応え、興味がこちらへ向いている間に惚れさせる、覚えてもらう。
知ってもらいたいことがある、次に取って欲しい行動があるなら、自分から開示する。

その基本を踏まえた情報設計、Webサイトを制作したいなら、私たちにご相談ください。
「今すぐ行動したい人」も「知りたい人」も、どちらも取りこぼさないWebサイトを、いつでもご提案させていただきます。

本記事に関するご質問なども、是非お気軽にお問い合わせください。

情報設計のコツはこちら

「知ってもらいたい」にも欠かせない情報設計、迷わせない伝え方については、是非こちらの記事もご高覧ください。

情報設計は、迷わせない。酔わせない

情報設計や伝え方について、発信していたような気になっていましたが、根本的な部分はまだだったようなので、その点について改めてざっくり解説しています。
概要をお伝えしただけで実践できるかは分かりませんが、少しでも参考になれば幸いです。
長谷川 雄治
ノウハウ

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長谷川 雄治
昭和63年生まれ。大阪電気通信大学 総合情報学部 デジタルゲーム学科卒。
2011年からWeb制作に従事。コーディングやWordPressのカスタマイズ等を主に経験を積む。2013年、仮面ライターとして独立開業。マーケティングや企画、上流も下流も幅広く対応。
コーディングとコンテンツ制作の同時提供を考えるヘンな人。
BLUE B NOSEでは開発等を担当。

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